君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「逢…あう、好きだよ」
「うん、うん…私も好き」
「俺がこの先好きになる子は、“明日の逢”だけ」
俺はずっと君を想ってる。
そう、君に微笑んで、もう一度そっとキスをした。
そうしたら君がまた泣き出すから、ずいぶんと泣き虫になったねなんて俺は笑った。
「ふふ、逢はずっと笑っててよ。それだけで俺はとりあえず幸せだから」
「…うん、すごく幸せ」
にーっ、て涙を落としながら笑う彼女の寒そうな頬を軽くなでる。
「寒いし、そろそろ行こう」
ちゃんと手を繋ぎなおして、指を絡めて、笑いあった。
「俺、今すげぇ幸せ。ずっと忘れない…」
「…うん、私も…絶対、忘れない」
ゆっくりと歩く帰り道は、遅いようで早く。
ターミナルには、すぐについてしまった。