君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。

学校に着いて、教室に入ると暖かい空気が充満していて天国のように感じた。

「おはよー」


入ってきた俺に飛び交う挨拶。

「はよ…」


机の横に鞄を掛けて席に座る。


窓の外を見ると、雪はますます強くなるばかりで

灰色の空が何故か不安になった。


時間になっても、担任は来なくて教室はまだ騒がしい。


それに───

「ねぇ、逢今日休みー?」

女子が日向に尋ねている。


逢もまだ来ていない。


バス、遅れてんのかな…

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