君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



“さよならの準備”なんて言って、引っ越すと嘘をついていたこと。

逢が一度死んで、過去に戻ったこと。


この世界では、本当は俺が死ぬはずだったこと。


絶対にありえないような俺の話を、あいつらは泣きながら聞いてくれた。



信じてくれた。




「辛かったよな」と、抱きしめてくれた。


本当に、俺らの回りはいい奴らばかりだな。



出逢えてよかった。って、本気でそう思うよ。

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