君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「…逢」

気まずそうに振り返って俺を見つめる逢。


「……なーくん」


すぐに視線は俺の瞳から下に落とされて、

気まずそうに微笑んで「数学今日の難しかったよね」なんて言う。


「そ、うだな…」


そんな君も好きだと思ってしまうんだけれど。


だけど…

だけどさ、

やっぱ、寂しい…とか思ってしまう俺がいるんだ。
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