青春日和。
大「…ごちそうさま。」
沈黙を破ったのは大智だった。食器を持って席を立った。
里「え、待ってよ大智くんー!」
それを追いかける里菜。
木「お、俺もそろそろ戻ろうかなぁー。」
結「あ、あたしも英語の訳覚えなきゃ。」
変な空気を感じ席を立つみんな。
『え、ちょ、みんな…。』
「考えといてね。」
笑顔でそう言い残し、五十嵐くんは去って行った。
一人取り残されたあたし。
どーすればいいのよーーーーーーーー。
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結「で?どうなったの?」
帰り道、結衣がニヤニヤした顔で聞いてくる。
『どうなったのじゃないよ~。みんないなくなるんだもん。。』
結「ていうか大智は?」
『なんか先帰っちゃったみたい。』
結「あらー。あれはだいぶ怒ってるね。」
『え?なんか言った?』
結「あ、いや別に?で?デートするの?」
『するなんて言ってないよ…。』
結「でもしないとも言ってないんでしょ。」
『そうだけど…困るよ。』
結「いいなぁ、あたしもあんなみんなの前でデートに誘われてみたーい。笑」
『もー。他人事だと思ってー。』
結「ごめんうそうそ。まぁ、行くなら大智にバレないようにしないとね。」
『ん?なんで大智?』
結「あー…ほら、絶対またバカにしてくるよー?」
『あーそうだね。まぁ、行かないと思うけど。』
あんなの、冗談だよ。
からかわれてるんだ、きっと。
ー