青春日和。
~大智side~
は?沙奈が?五十嵐と?
意味わからへん。
「木更津…、おまえそれ嘘やったらしばくぞ。」
木「本当だって。首締まるって首!!」
俺はとっさに掴んでた木更津の胸ぐらを離した。
木「でも、五十嵐の方からって感じだったよ。沙奈ちゃん、逃げちゃったし。」
「…。」
小さい頃からずっと一緒にいた沙奈が
他の奴に取られることが
こんなにいらんのか俺は。
ただ沙奈が男とキスをした。
それだけでこんなに、動揺している
自分にただただ腹が立った。
ー
バンッ!!
教室のドアが勢いよく開く。
結「えぇっ、大智機嫌悪っ…。」
その後ろから慌ててる木更津が入ってきた。
結「…木更津、ちょっと。」
木「え?俺??」
結「ちょっと来い。」
木「はい…。(みんな怖い)」
結「やっぱり。大智知ってるんだね。このバカ!!」
木「ごめんなさい…つい。」
結「大智なんか一番言ったらダメな人じゃん。」
木「言ってから気付きました。すみません。」
結「まぁ、あと私たちに出来ることは、見守ることぐらいだね。素直にくっつくとは思えないけど。」
木「え…五十嵐と沙奈ちゃんが?」
結「…あんたは沙奈と同じぐらい鈍いんだね。」
木「え。」
ー