青春日和。
~大智side~
大「五十嵐、ちょっと顔貸せ。」
昼休み、俺は五十嵐を屋上に呼び出した。
五「怖い顔してなに?沙奈ちゃんのこと?」
大「…本気じゃないなら、「本気だよ。」
言葉を遮られた。
五「本気じゃなかったら、キスなんてしないよ。」
大「…ほんまやったんか。」
五「でも、それが大智に関係あんの?付き合ってないんだろ?」
大「俺はただ、幼なじみとして…
五「ただの幼なじみだろ?そんな関係に、俺は遠慮しないよ。」
大「ただの幼なじみなんかじゃ…」
あいつは…
あいつは俺にとって…
五「言えねーよな。今更。好きだなんて。沙奈ちゃんはおまえの所有物じゃねーよ。」
大「んだと!!」
俺は五十嵐に掴みかかった。
沙奈が俺の所有物?
そんな風に思ったことは一度もない。
先「コラ。なにやってるんだ!!」
見回りに来た先生に止められてよかった。
止められなければ俺は五十嵐を殴ってたと思う。
こんな気持ちは初めてやった。
ー