青春日和。
大智の家から帰って、自分の部屋に入ると
涙が込み上げてきた。
この感情をなんと言っていいか、ずっとわからなかった。
ずっと我慢していた感情が一気に溢れ出した。
五十嵐くんの時とは全然違う。
どうして謝ったの?
どうしてキスしたの?
どうして…どうして…
もう大智のことで頭がいっぱいで
その日はあんまり眠れなかった。
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次の日
大智に会ったら、普通にしなきゃと自分に言い聞かせた。
今までの関係が壊れてしまうのが怖い。
今まで通りが一番いい。そう思った。
『大智、結衣、おっはよーー!!』
キョトンとする大智を横目に、
私は気丈に振る舞った。
昨日のことは、結衣にさえ言い出せなかった。
ー