青春日和。
昼休み、結衣と木更津は屋上にいた。
木更津の横に座って結衣はパックのカフェオレを飲んでいる。
木「でさぁ、俺ら、こういうことになったじゃん?」
結「こういうことって?」
木「その…だから、こういうこと。」
繋がれた手を顔の前にもってくる木更津。
そう、あたしたちは付き合い始めた。
木「いつあいつらに言う?」
結「んー今は言いにくいよね。」
木「だよなー。大智までキスするとは。」
結「え!?何どういうこと?大智が?え?沙奈にキスしたのは五十嵐でしょ?」
木「やべ、いや、えっと…。」
結「木更津。あたしに隠し事しないで!…彼女なんだから。」
木「は、はい…!(やばいかわいいごめん大智)」
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結「なるほど。大智もほんとバカだねー。だから朝から沙奈おかしかったんだよ。ほら、異常に元気だったじゃん?」
木「逆に元気ない大智が俺んとこきたわ。沙奈ちゃんになかったことにされてるってな。」
結「なかったことか…。あたしは二人には幸せになってもらいたいなぁ。」
木「俺も。俺らにできることないかなぁ。」
結「うーん、そうだねぇ…あ!!いいこと思いついた。」
結衣は勢いよく立ち上がった。
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