青春日和。
新しい教室に着いて間もなく、ホームルームが始まった。
担任の坂本先生もなぜか三年間変わらず、 半分以上が知ってる顔ぶれで私はホッとしていた。
先「えーっと今日は、先に転校生!」
「「「え!!!」」」
先生の第一声にクラス中が驚き静まりかえった。
『転校生だって!!』
あたしは興奮して後ろの結衣に小声で話しかける。
結「転校生なんて初めてじゃない?なんでこんな時期に?」
先「入って!」
先生の声に従って入ってきた二人の男女。
え、二人も?それに…
『イ、イケメン…。』
結「可愛い子…。」
男の子はスラリとした身長に、黒髪からピアスがのぞいてる。でもヤンキー風ではなく爽やかな顔立ちのルックス完璧なイケメンだ。
女の子はピンクのカーデに茶髪の巻き髪で今はやりのゆるふわ系だ。
?「初めまして。五十嵐裕也です。」
?「五十嵐里菜です。よろしく。」
え、、、?
先「双子の兄弟だそうだ。」
「「「えーーーー!!!」」」
美男美女兄弟の転校生に、クラス中が騒ぎだした。
先生の声はもう誰も聞こえない。
賑やかになりそうな高校最後の一年の幕開けに、私は胸の高鳴りを抑えられないでいた。
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