青春日和。
第2話。
クラスにもみんな慣れてきた頃、体育で五十嵐さんと同じチームになった。
女子はバレー。男子はバスケを隣でしていた。
1ゲーム目を終えて交代で休憩中五十嵐に話しかけられた。
「さーなちゃんっ。」
『五十嵐さん…どうして私の名前?』
「裕也から聞いたの。里菜でいいよ。」
ニコッとした笑顔で気軽に話しかけてきた里菜が意外だった。
『わかった。里菜ちゃん、次の試合も頑張ろうね。』
「広瀬くんってさぁ、 」
『へ?大智?』
「なんでもできるんだね。」
里菜ちゃんが眺める方を見る。 大智がバスケで得点を入れたところだった。足は順調に回復しているように見える。
『あぁ、スポーツは昔から得意だからね。』
「ふーん。頭もいいし、スポーツも出来て完璧じゃん。カッコイイよね!?」
『え?』
「そう思わない?」
『あ…うーん…。』
大智が…カッコイイ?
ピーーーーー
考えたこともない問いかけに、困っていると試合終了の合図が鳴って体育が終わった。
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