輪廻ノ空-新選組異聞-
「近藤局長が門下生だと言っているんだ。それは疑うべくもない事実だろう」
サンナンさんの隣で、いるかいないか分からないような静かさで飲んでいた齋藤さんの言葉に、皆素直に頷いて。
「まぁ、呑め呑め」
原田さんに無理やり渡された猪口を、何となく勢いで「えいやっ」と飲み干す。
口と喉の奥が熱くなって、お屠蘇を飲んだ時みたいだと考えながら、一気に回った酔いで顔も耳も首も真っ赤になったのが、鏡を見なくても分かる。
心臓が…超駆け足…っ。
「あ~あ、呑めないのに無理をするから」
呆れたような沖田さんの声にも頷くのが精一杯。
「帰りますよ、蘭丸。一杯目でこんなになっちまってたら命に関わります」
続いた言葉に皆がブーイングしているのが聞こえたけど、私も早目に帰るという段取りにしてくれていたのを思い出して立ち上がった。
「もちょっとお酒に慣れたら、誘ってくらさい」
あわわ、呂律が回ってない!
そんな私を連れ出してくれながら、芹沢局長の不満の怒声も笑顔でやりすごす沖田さんに…惚れ惚れ。
すごいな~、沖田さん。
大好きだよ、私。
サンナンさんの隣で、いるかいないか分からないような静かさで飲んでいた齋藤さんの言葉に、皆素直に頷いて。
「まぁ、呑め呑め」
原田さんに無理やり渡された猪口を、何となく勢いで「えいやっ」と飲み干す。
口と喉の奥が熱くなって、お屠蘇を飲んだ時みたいだと考えながら、一気に回った酔いで顔も耳も首も真っ赤になったのが、鏡を見なくても分かる。
心臓が…超駆け足…っ。
「あ~あ、呑めないのに無理をするから」
呆れたような沖田さんの声にも頷くのが精一杯。
「帰りますよ、蘭丸。一杯目でこんなになっちまってたら命に関わります」
続いた言葉に皆がブーイングしているのが聞こえたけど、私も早目に帰るという段取りにしてくれていたのを思い出して立ち上がった。
「もちょっとお酒に慣れたら、誘ってくらさい」
あわわ、呂律が回ってない!
そんな私を連れ出してくれながら、芹沢局長の不満の怒声も笑顔でやりすごす沖田さんに…惚れ惚れ。
すごいな~、沖田さん。
大好きだよ、私。