輪廻ノ空-新選組異聞-
武田さんは、五番隊のトップ。何か剣術以外で得意なのがあってトップになってたような…。
まとまらない思考。
一番隊の皆が覗き込んでくるし、話しかけてくるし…普段なら嬉しいけど、ぐ、具合が…。
「さぁ、皆。散って下さい」
取り敢えず謝って布団に潜りこんでいた私に沖田さんの声。
「蘭丸」
布団の上から肩に触れる手。
「布団を用意して来ました。私の室に移りますよ」
ここでは明日の隊務復帰を目指そうにも休まりませんから、と皆にも告げる口調。
た、助かった。
起き上がって、ふらふらと沖田さんについて行く。幹部は個室を貰っていて。沖田さんの室には余り入った事はないけど…
もしや沖田さんと二人きり…!?
途端に動悸が…!
余計に具合は良くならないかも…!
でも、室に着くと沖田さんは、自分は今夜は土方さんの室に泊まるからと説明して、稽古の為に道場に行ってしまった。
「しっかり眠って明日には快復させて下さい」
とだけ言い置いて。
ホッとしたような、がっかりしたような…。
がっかり…かな…。
私はモソモソと布団に入った。
見上げた天井。
いつもと違う。
沖田さんの室なんだ…。
改めて実感して。ちょってドキドキしながら見回す。
殺風景。
ハンガー…じゃなくて、衣紋掛けに隊服の黒い羽織が掛かってて。文机に一冊本が乗っていて、筆と硯…。流石に棚の中を見たりする程ダメ人間ではないよ、わたし。
空気が…
沖田さんの気配に染められてる。さっきまでここで、わたしの為に布団の準備をして、白湯も用意してくれて…。
ありがとう…沖田さん。
齋藤さんも。
一番隊の皆も心配ありがとう。
まとまらない思考。
一番隊の皆が覗き込んでくるし、話しかけてくるし…普段なら嬉しいけど、ぐ、具合が…。
「さぁ、皆。散って下さい」
取り敢えず謝って布団に潜りこんでいた私に沖田さんの声。
「蘭丸」
布団の上から肩に触れる手。
「布団を用意して来ました。私の室に移りますよ」
ここでは明日の隊務復帰を目指そうにも休まりませんから、と皆にも告げる口調。
た、助かった。
起き上がって、ふらふらと沖田さんについて行く。幹部は個室を貰っていて。沖田さんの室には余り入った事はないけど…
もしや沖田さんと二人きり…!?
途端に動悸が…!
余計に具合は良くならないかも…!
でも、室に着くと沖田さんは、自分は今夜は土方さんの室に泊まるからと説明して、稽古の為に道場に行ってしまった。
「しっかり眠って明日には快復させて下さい」
とだけ言い置いて。
ホッとしたような、がっかりしたような…。
がっかり…かな…。
私はモソモソと布団に入った。
見上げた天井。
いつもと違う。
沖田さんの室なんだ…。
改めて実感して。ちょってドキドキしながら見回す。
殺風景。
ハンガー…じゃなくて、衣紋掛けに隊服の黒い羽織が掛かってて。文机に一冊本が乗っていて、筆と硯…。流石に棚の中を見たりする程ダメ人間ではないよ、わたし。
空気が…
沖田さんの気配に染められてる。さっきまでここで、わたしの為に布団の準備をして、白湯も用意してくれて…。
ありがとう…沖田さん。
齋藤さんも。
一番隊の皆も心配ありがとう。