BIRD KISSーアトラクティブなパイロットと運命の恋ー
「あの子は昔から自分のことを大事にせず、人に気を配ってばかりいる。自分の気持ちに自信も持てず引っ込み思案で、相手を一番に考えちゃう。でも、最近はちゃんと自分の思いを伝えようとしている」
そして、ようやく答えに辿り着く。
祥真は瞳をこのうえなく丸くして、口をぽかんと開いた。
「そのきっかけは、隼さんなのでしょう? これからも、あの子を支えてあげてください。よろしくお願いします」
花田は深々と頭を下げると、再び祥真を横切って出口へ去っていく。
ハッと我に返った祥真は、慌てて振り返り、花田の背中へ投げかける。
「あの! もしかして、花田さんは昔の彼女を助けたカウンセラーなんじゃ……!」
祥真の声が廊下に響き、それが収まると、花田はゆっくりと顔を回す。
「約十五年も前のことだし、私の顔もおぼろげだったんでしょう。私は今結婚して名字もかわっているし、わからなくても不思議じゃないわ」
まさか、こんなに近くに月穂の恩人がいたなんて。
絶句して固まる祥真に、花田は目尻を下げながら語り出す。
そして、ようやく答えに辿り着く。
祥真は瞳をこのうえなく丸くして、口をぽかんと開いた。
「そのきっかけは、隼さんなのでしょう? これからも、あの子を支えてあげてください。よろしくお願いします」
花田は深々と頭を下げると、再び祥真を横切って出口へ去っていく。
ハッと我に返った祥真は、慌てて振り返り、花田の背中へ投げかける。
「あの! もしかして、花田さんは昔の彼女を助けたカウンセラーなんじゃ……!」
祥真の声が廊下に響き、それが収まると、花田はゆっくりと顔を回す。
「約十五年も前のことだし、私の顔もおぼろげだったんでしょう。私は今結婚して名字もかわっているし、わからなくても不思議じゃないわ」
まさか、こんなに近くに月穂の恩人がいたなんて。
絶句して固まる祥真に、花田は目尻を下げながら語り出す。