BIRD KISSーアトラクティブなパイロットと運命の恋ー
二時間後。月穂が寝る支度を整え、ベッドルームに戻るなり、ベッドの上でくつろいでいた祥真が言った。
「そういえば今日、月穂の上司に会ったよ。来週戻ってくるんだって?」
「えっ。そうだったんですか? はい。私も今日、来週からって聞きました」
仕事の話で思わず気をつけの姿勢をしてしまい、祥真に笑われる。
「なら、またタイミング合えば寝に行くかな」
「だ、だめですよ! 他のクライアントがいつくるか……」
しどろもどろとする月穂をベッドで転がって眺めていた祥真が、ベッドサイドに座り直す。ちょいちょいと右手をこまねかれて、おずおずとそばに行った。
祥真との距離は一メートルほど。
そのとき、祥真の長い腕が伸びて、あっという間に攫われる。
「だって、会う時間が足りないから」
祥真の足の間に立ち、彼を見下ろす。
「それは、そう、ですけど」
部屋の間接照明が、彼の綺麗な肌をより美しく魅せる。
目鼻立ちがはっきりした顔立ちだから、高低差の影がくっきりと浮かび上がり、彫刻像のようだ。
「ここに一緒に住むのは?」
「え?」
「ここなら月穂も通勤が楽になるし、悪い話じゃないだろう?」
祥真に見惚れていると、びっくりする提案をされて目を瞬かせる。
「そんな大事なことを急に……」
「そういえば今日、月穂の上司に会ったよ。来週戻ってくるんだって?」
「えっ。そうだったんですか? はい。私も今日、来週からって聞きました」
仕事の話で思わず気をつけの姿勢をしてしまい、祥真に笑われる。
「なら、またタイミング合えば寝に行くかな」
「だ、だめですよ! 他のクライアントがいつくるか……」
しどろもどろとする月穂をベッドで転がって眺めていた祥真が、ベッドサイドに座り直す。ちょいちょいと右手をこまねかれて、おずおずとそばに行った。
祥真との距離は一メートルほど。
そのとき、祥真の長い腕が伸びて、あっという間に攫われる。
「だって、会う時間が足りないから」
祥真の足の間に立ち、彼を見下ろす。
「それは、そう、ですけど」
部屋の間接照明が、彼の綺麗な肌をより美しく魅せる。
目鼻立ちがはっきりした顔立ちだから、高低差の影がくっきりと浮かび上がり、彫刻像のようだ。
「ここに一緒に住むのは?」
「え?」
「ここなら月穂も通勤が楽になるし、悪い話じゃないだろう?」
祥真に見惚れていると、びっくりする提案をされて目を瞬かせる。
「そんな大事なことを急に……」