BIRD KISSーアトラクティブなパイロットと運命の恋ー
週が明けて月曜日。
月穂は、その日最後のクライアントを迎え入れ、柔らかな物腰で挨拶をする。
「初めまして。大和と申します」
相手は五十代の男性パイロット。白髪交じりの髪は耳を半分隠すほどの長さで、ここ最近は手入れを怠っているように見受けられる。
彼は月穂の挨拶に反応もせず、部屋の中央へ歩き進めた。
「コーヒーと紅茶とハーブティーをご用意できます。いかがなさいますか?」
やはり男性は月穂の言葉に見向きもせず、黙って窓の向こうを眺めている。月穂はその姿に祥真が重なり、一瞬だけ仕事を忘れた。しかし、すぐに我に返り、男性の左側へ立ち回る。
「小田さん。どうぞソファにおかけください」
「あ、ああ。ありがとう」
小田は少々驚いた顔をして、ソファに腰を沈める。
「お飲み物はなにが……」
「なんでもいいです」
すぐに反応が返っきて月穂はにこりと微笑み、ハーブティーを用意した。
月穂は、その日最後のクライアントを迎え入れ、柔らかな物腰で挨拶をする。
「初めまして。大和と申します」
相手は五十代の男性パイロット。白髪交じりの髪は耳を半分隠すほどの長さで、ここ最近は手入れを怠っているように見受けられる。
彼は月穂の挨拶に反応もせず、部屋の中央へ歩き進めた。
「コーヒーと紅茶とハーブティーをご用意できます。いかがなさいますか?」
やはり男性は月穂の言葉に見向きもせず、黙って窓の向こうを眺めている。月穂はその姿に祥真が重なり、一瞬だけ仕事を忘れた。しかし、すぐに我に返り、男性の左側へ立ち回る。
「小田さん。どうぞソファにおかけください」
「あ、ああ。ありがとう」
小田は少々驚いた顔をして、ソファに腰を沈める。
「お飲み物はなにが……」
「なんでもいいです」
すぐに反応が返っきて月穂はにこりと微笑み、ハーブティーを用意した。