誠の華−ユウガオ−
仕方がないなぁ。
少し恥ずかしいけどおずおずと布団の中に入る。
「…お邪魔します」
「うん、あったかい」
本当にあったかかった。
この温もりがいつまで続いてくれるだろうか。
総司、いつまで私のそばにいてくれる?
私はあなたがいないとダメなんだよ?
「総司、私があなたを幸せにしてあげる」
せめて残りの日々が、あなたにとって色濃く刻まれるように。
「僕は雪がいてくれるだけで幸せだよ。でも、ありがとう」
総司の細くなってしまった腕で眠る夜は暖かくて、幸せだった。
こんな日々がいつまでも続いて欲しいと、願わずにはいられなかった。