サトラレル
「……お腹空いたな」
連絡が付くまでは、私にできる事は何も無い。
商店街のどこかの店でお昼を食べながら連絡を待とう。
そう思って大通りを渡り始めた私の背後から、いきなりけたたましいクラクションの音が聞こえた。
「ーーーーぇ」
驚いて振り向いた瞬間、私の目の前に飛び込んで来たものは、白い車と、車の中の運転手の驚いた顔と……
ーードンッ。
青い空。
……避ける事も、身構える事も出来なかった。
腰と肩に衝撃を感じてすぐに、頭にガツン!とさらに激しい衝撃と痛みが襲って来た。
目の前が真っ黒に染まっていく。
悲鳴や怒号の声が飛び交うのを遠くに聞きながら、私の意識は暗闇へと引きずり込まれていくように、ゆっくりと途切れていった。