妻時々愛人

「それじゃあ、休憩入りますね」



隣のレジに一声かけて、佳苗はレジを抜けた。



休憩室に入ってエプロンを外す。



・・・もう二度と会いたくなかったのに。



佳苗は、フーッと息をついた。




―――――






外で待っていた理穂を見つけて歩み寄る。



「・・・話って?」



佳苗の表情は厳しかった。



「―――礼二さんと別れました」



< 104 / 114 >

この作品をシェア

pagetop