妻時々愛人
理穂はフラフラと街を歩いていた。
仕事は一週間も無断欠勤している。
・・・こんな気持ちじゃ何も出来ないわ。
理穂の心はボロボロだった。
―――最近の宮野は、理穂の元に来る回数も減り、
体を重ねる回数も減った。
あの人の心が、少しずつ離れていく・・
理穂は手にした携帯電話をじっと見つめた。
今日は来てくれるかしら?
今日は抱いてくれるかしら?
・・・
・・・
―――あの人の好物を作って待っていよう。
理穂は近くのスーパーに入って行った。