妻時々愛人
「・・俺も触っていい?」
「うん」
――斗真は陽子のお腹に優しく触れた。
「俺は・・・
将来どうなるかは分からないけど、
陽子と結婚したいなって思ってたんだ。
―――凄く驚いたけど、
・・・【産んで欲しい】っていうのが正直な気持ち」
「斗真・・」
斗真の言葉が、陽子には嬉しかった。
「・・あたしたち高校生だよ?お金なんてないよ?」
「・・俺、学校やめる。就職して、死ぬ気で働く!
―――心配すんな、絶対守るから」