妻時々愛人
―――

斗真と理穂は、陽子の家の前でタクシーを降りた。



【宮野】



表札を見た理穂はドキっとした。


・・・偶然よね?



ピンポーン。



震える指でチャイムを鳴らした。


・・・


何の応答もない。



――留守なのかしら?



理穂は少考えた後、もう一度チャイムを鳴らした。

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