妻時々愛人
理穂のアパートに初めて来た陽子は、部屋中をキョロキョロと見回していた。



・・・・あっ



棚の上に飾られている写真に目が止まる。



理穂と寄り添って写っているのは―――宮野。



「・・・」



やっぱり本当だったんだ・・。


パパは・・浮気してたんだ・・。


・・・



「はい、どうぞ」


理穂は温かい紅茶の入ったコップをテーブルに置いた。


「あ、ありがとうございます」


陽子はお礼を言って、理穂を見た。




この人が、斗真のお姉さん・・・そして、パパの愛人。


< 78 / 114 >

この作品をシェア

pagetop