妻時々愛人

「―――それで、どうしたの?」



理穂はベッドの縁に腰掛けながら訊いた。



「――陽子ちゃんのお母さんのことでしょ?」



斗真はコクリと頷いた。



「・・・陽子のお母さんを説得するにはどうしたらいい?」



「・・・」



理穂は思わずため息をついた。


「・・反対されてる原因、私にあるからね」


< 79 / 114 >

この作品をシェア

pagetop