妻時々愛人
「―――陽子、ちょといい?」



顔を覗かせたのは佳苗。



「ママ・・・」



「・・・話があるんだけど」



陽子はドキッとした。



ママの話を聞くのが怖い・・・



「・・・」



陽子は黙りこんでしまった。



「パパも下にいるから後で降りてきて」



そう言い残して、佳苗は部屋を出た。



ドキン



ドキン



陽子の心臓は大きく脈うっていた。


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