妻時々愛人
―――



陽子はゆっくりとダイニングのドアを開けた。



宮野と佳苗が同時にこちらを見る。



陽子はゴクリと唾を飲んだ。



「座って」



佳苗に促され、陽子は二人に向かい合うように座った。



「・・・話って?」



声が震える。



嫌だからね・・・



絶対におろしたりしないんだから!


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