崩れる絆
✩✩都合の良い
段々と
家にいるのは、平日の少しの間だけと
なっていた。
あの日も朝着替えて
出掛けようとしたら
ソファに座込んでいる晶がいて
訊ねると熱があるようだ。
熱冷まシートをはり
ベットに運んで寝せた。
悪いと思いながら
行く事を告げようとしたら
いて欲しいと・・晶から
そんなこと言われたこともなかったが
俺は晶を病院に連れていった。
「扁桃腺からくる風邪だから
熱がしばらく続くと思います」
と、病院で言われた。
帰宅してから薬と熱冷ましと痛み止めを
飲ませた。
薬のせいか晶が
うとうとし始めた。
熱が少しは下がると良いが
と、思っていると
俺の携帯がなり
彩さんからで
今日はこれないのですね
と、泣いていた。
俺はどうしたものかと
思っていたが
ベットで眠っている晶を
みてから、直ぐに戻ればよい
と、思いそのまま出掛けた。
晶は、熱もあり自分で食事を
作ることもできないのに・・・
夜に帰ると
晶は寝ていたのでホッとした。
晶も俺がいなかったことに
何も触れなかった。
気づいてない?
俺は、自分にとって
都合よく考えていた。