わたしはあなたにときめいてます
香澄? 愛十?

終わった…。

「お疲れ様です」

キッチンの片付けを終え、

「おお…お疲れ…」

「お疲れ様です」

「うん…お疲れさま…」

「お疲れ様です」

「お…お疲れ様です…」

いつものように同僚に挨拶をして、

「…怖っ」

「全然表情変えないよね…」

「そうなんですよ!
この前手に火傷したみたいなんですけど、表情が火傷する前と全く同じ顔で」

「…痛み感じねぇのかよ…」

「人間じゃないんじゃない?」

「不気味…ですよね。
上野さんって…」

いつものように聞こえてくるわたしの話…。
< 1 / 61 >

この作品をシェア

pagetop