わたしはあなたにときめいてます
「なんか……違うかもしれないって…思えてきた……」

「違うの」

「じゃあ…俺は結婚出来るのかな……?
俺ずっと結婚は出来ないって思ってたから……」

「どうしてそう思ってたの」

結婚出来ないなんて……。

「分からないか……?
母さんや君以外の女は皆俺にドキドキして」

「隣に居られない」

あと……。

「触れられない……。
だから、好きな人が出来ても近づけなくて…諦めてた……」

「好きな人居たんですね」

居ないと思ってた……。

「もちろん……。居たよ……」

「居たのに、わたしを好きか分からないんですか」

居たなら、分かるでしょ?

「分からない……。

こんな気持ちになる人は…初めてだから……」

「どんな気持ちですか」

「一緒に居たい…。触れていたい…。一生……。
だから……結婚したい……」

「結婚はしません」

ダメです!!!

「やっぱり俺は結婚出来ないのか……」

「出来ますよ。相手がわたしじゃないってだけです。わたし以外にも居るはずです。あなたの隣に居る事が出来て、触れても大丈夫な女性が」

「居たとして、結婚したいって思える……?」

「思えますよ。わたしに対して思えたんなら」

きっと……。

「絶対に思えない……。

君じゃない限り絶対に思えない……」

ドクン。
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