わたしはあなたにときめいてます
「住ん…でた……?」
「はい」
「吉弘さんって…香澄のおじさんなのか……?」
おじさん?
「違います。わたしの母親の友達の息子さんです」
「母親の友達の息子と、どうして一緒に住むんだよ……」
「母親にそこで住むように言われたからです」
「そこで住むように言われたって……。
香澄の母親は、どこに住んだんだ……?」
「彼氏の家です」
「そう…なんだ……」
「質問は終わりですね。朝食を食べましょう。わたしを離して下さい」
「またここに…帰って来るよな……?」
ドクン。
「帰って来ますよ」
ここに帰って来るために行くんですから……。
わたしは彼の両手に自分の両手を重ねた。
「愛十。12時になったから、迎えに来たぞーー……。」
「堀尾さん」
「堀尾さん……」
「いつまで抱き合ってるんだ!!! 愛十!!! 撮影行くぞ!!!」
「嫌だ……。
離れない……」
「“嫌だ……。離れない……。”じゃない!!!
離れろ!!!」
「愛十さん。わたしから離れて、撮影に行って下さい」
仕事でしょ?
わたしがお腹に巻きついている2本の腕を外そうとするが、びくともしない。
「嫌だ……。
離れない……」
「愛十!!!」
「愛十さん」
撮影に遅れる!!!
「はい」
「吉弘さんって…香澄のおじさんなのか……?」
おじさん?
「違います。わたしの母親の友達の息子さんです」
「母親の友達の息子と、どうして一緒に住むんだよ……」
「母親にそこで住むように言われたからです」
「そこで住むように言われたって……。
香澄の母親は、どこに住んだんだ……?」
「彼氏の家です」
「そう…なんだ……」
「質問は終わりですね。朝食を食べましょう。わたしを離して下さい」
「またここに…帰って来るよな……?」
ドクン。
「帰って来ますよ」
ここに帰って来るために行くんですから……。
わたしは彼の両手に自分の両手を重ねた。
「愛十。12時になったから、迎えに来たぞーー……。」
「堀尾さん」
「堀尾さん……」
「いつまで抱き合ってるんだ!!! 愛十!!! 撮影行くぞ!!!」
「嫌だ……。
離れない……」
「“嫌だ……。離れない……。”じゃない!!!
離れろ!!!」
「愛十さん。わたしから離れて、撮影に行って下さい」
仕事でしょ?
わたしがお腹に巻きついている2本の腕を外そうとするが、びくともしない。
「嫌だ……。
離れない……」
「愛十!!!」
「愛十さん」
撮影に遅れる!!!