わたしはあなたにときめいてます
中国……。
来年……。
『母に電話して確認しますので、ちょっと待っててもらえますか?』
『分かりました』
天風さんの息子さんは部屋の奥へ。
『……もしもし? お母さん?』
どうしよう……。
『もし、天風さんが了承したらわたし息子さんと二人きりで暮らす事に……。
ダメよ……。絶対ダメ!!!
優しくて良い人みたいだし、わたしなんかタイプじゃないはずだけど男の人だし』
『だったらどうするんですか?』
『どうするってそれはネットカフェに行って…』
……んっ?
『じゃあ、私も一緒に行かないと。
母に君の事頼まれましたから。
“ちゃんと面倒を見なさい”って』
「そうでしたね…。
他人に感情を見せないようになってから初めて感情を出してる所を見られてすごく動揺しました」
「確かに…。
私が何を言ってもしばらく返答がなかったですね。
動揺させてすみませんでした」
わたしに頭を下げた吉広さん。
「謝らないで下さい。
わたしは感謝してるんです。
また自分が感情を出してる所を見せられるようになって。
その相手が吉広さんで良かったって、本当に感謝してるんです」
「そう…ですか?」
来年……。
『母に電話して確認しますので、ちょっと待っててもらえますか?』
『分かりました』
天風さんの息子さんは部屋の奥へ。
『……もしもし? お母さん?』
どうしよう……。
『もし、天風さんが了承したらわたし息子さんと二人きりで暮らす事に……。
ダメよ……。絶対ダメ!!!
優しくて良い人みたいだし、わたしなんかタイプじゃないはずだけど男の人だし』
『だったらどうするんですか?』
『どうするってそれはネットカフェに行って…』
……んっ?
『じゃあ、私も一緒に行かないと。
母に君の事頼まれましたから。
“ちゃんと面倒を見なさい”って』
「そうでしたね…。
他人に感情を見せないようになってから初めて感情を出してる所を見られてすごく動揺しました」
「確かに…。
私が何を言ってもしばらく返答がなかったですね。
動揺させてすみませんでした」
わたしに頭を下げた吉広さん。
「謝らないで下さい。
わたしは感謝してるんです。
また自分が感情を出してる所を見せられるようになって。
その相手が吉広さんで良かったって、本当に感謝してるんです」
「そう…ですか?」