わたしはあなたにときめいてます
「そうですよ!!!
他にも家に住まわせてくれた事、学校の送り迎えをしてくれた事、仕事を紹介してもらえた事、それから…」

「分かりました。
感謝してくれてありがとうございます」

「はい!!!」


「香澄さん」

「はい!!!」

「もし、私が君の感情を出してる所を見なかったとしても“不気味”、“怖い”とは思わなかったと思います」

吉広さん……。

「どうして…そう思うんですか?」

「君を見てれば分かりますよ。

君はとても可愛い子だから」

「…可愛くなんかないですよ……」

「照れてて可愛いじゃないですか」

「もう、吉広さん!!!」

「ほら、怒っても可愛い」

「吉広さん!!!」


……本当に思います。


わたしと一緒に居てくれて。


わたしの感情を全部受け止めてくれて。


ありがとうございます。


わたしにとってあなたは…

ドンドンドンドン!!!

「吉広!!! 吉広!!!」

家の玄関のドアを叩きながら吉広さんの名前を呼ぶ人。

この声は……。
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