初恋はかないませんでしたが、新たな恋をみつけました。
そう言うと、雅也くんは私のことを抱きしめた。








「なぁ綺月、聞いて欲しいことがある。」








「ん?なーに?」








「俺さ、綺月のおかげで、手術することが出来た。

本当はさ、リスクがこわいとかそういうんじゃなくて、こんな辛い思いまでしてなんのために生きてるのか分かんなくて…

ただ、生きる意味を探してた。

そんな時に出会ったのが綺月だった。

綺月と居るとさ、これ以上の幸せはないって思えたし、生きててよかったって思えた。

んで、これからも一緒にいたいって。」








「うん」








涙がこぼれそうになるのを必死にこらえて、雅也くんの話をきく。








「それがさ、俺の生きる意味。

綺月と出会って、綺月を好きになって俺は変わったんだ。

綺月が俺を変えてくれたんだ。

だからさ、俺はこれからも綺月と一緒に生きていきたい。

2人で、これからの人生を歩んでいきたい。

だからさ、、、」








雅也くんは、私から離れて、真剣な目で私を見つめる。





















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