今宵は遣らずの雨
それに引きかえ、民部の方は日頃の鍛錬を欠かさずにいるのであろう。
引き締まった身体は変わらなかった。
ただ、あの夜にはまだ残っていた青年らしい細身の骨格が消え失せ、身体にはがっちりとした厚みが出ていた。
民部は小夜里の身体に溺れていた。
あの夜の小夜里は、まだ少女の堅さが残る華奢な身体つきで、民部は壊れてしまわないように気を遣いながら抱いた。
ところが、再び相見えた小夜里は、面立ちはさほど変わらぬのに、身体だけはすっかり大人の女になっていた。
相変わらず痩せてはいても、やわらかく熟れた乳房や、そこから伝って太腿まで伸びる丸みを帯びた線などが、あの頃にはなかった匂い立つような色気を感じさせる。
さらに、口では「止せ」と云っているにもかかわらず、その濡れた瞳は民部を誘うような艶めかしい輝きを放っている。
民部は既に開かれていた小夜里の脚を、さらにもっと大きく左右に開いた。
そして、遠慮会釈なく、張りつめて勃ち上がったその中身を、自分の指と舌によってじゅうぶんに潤った小夜里のその場所へ、一気に押し込んだ。