今宵は遣らずの雨

この後の人生で、

初音がどうにも耐えられそうもない、

艱難辛苦(かんなんしんく)に立ち向かわねばならぬとき、

常にぴったりと寄り添い、

しっかりと支えてくれたのは、

他でもない……寿姫だった。

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