婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
「全然、わかってない。仕事なんていくらでも代役は立てられるけど、瑠璃の代わりはいない」

彼は真剣な眼差しで私に訴える。

「玲人……く……ん」

もっとお説教するかと思ったけど、彼は珍しく自分の感情を私にぶつけてきた。

私が必要って言ってくれてるみたいで胸がキュンとなる。

「瑠璃しかいないんだ」

こちらが切なくなるような声で彼は告げると、ギュッと腕に力を込めて抱き締めた。

「私も……玲人君しかいないよ」

彼を安心させるためにそう言うと、彼は「わかってる」と言って少し笑った。

その顔を見てホッとしたら、玲人君が私が着ていたワンピースのジッパーをズッと一気に下げた。

ストンと足元にワンピースが落ちる。

「え?何してんの?」

胸を押さえて聞けば、彼はクールな顔で今度は私のブラのホックに手をかける。

「わからない?脱がしてる」
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