婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
私達……もう恋人同士だよね?

『婚約者』という言葉には全く憧れないけど、『恋人』という言葉にはずっと憧れたし、玲人君が恋人だったつなってずっと思ってた。

くるりと向きを変えて彼と向かい合えば、まだ眠っている。

彫りの深いその端整な顔立ち。

眠れる王子って感じでカッコイイ。

よく見ると無精髭が生えてる。

今までじっくりと朝顔なんてみなかったけど……。

お父さんならむさ苦しいって思うのに、彼だと違う。

なんか……セクシー過ぎる。

同じ男なのになんでこんなに違うんだろう。

好きだからそう思うのかな。

彼が起きる気配はない。

だったら……私がキスしても気づかないよね?

昨日、あれだけお仕置きされたのだ。

悪戯に彼の唇を奪ってもいいじゃない。

ドキドキしながら顔を近づけて彼にそっと羽根のようなキスをする。
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