婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
日焼け止めを手に何回かプッシュしてローションを彼の背中に塗っていった。

うわー、男の人なのに肌スベスベ。

「人の肌こんなに触ったの初めて」

そんなコメントを口にすると、玲人君は目を閉じながら笑った。

「俺も触らせたのは瑠璃だけだよ」

そのセリフに胸がキュンとなる。

クールなくせにこんな気障な言葉をサラッと言っちゃうんだもん。

玲人君、狡い。

「瑠璃の手、気持ちいい。寝そう」

彼が欠伸を咬み殺す。

「いいよ。寝ても。プールは逃げませんからね」

優しい声をかけて彼の背中にローションを塗っていく。

南国にいる開放感からだろうか?

気分が安らいでリラックスする。

今は、私達だけの幸せな時間だ。



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