婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
いつの間にか下着は取り去られ、彼は私に覆い被さってくる。

重なり合う身体。

初めて知る痛みも、彼が一緒なら怖くない。

「玲人……君」

名前を呼べば、大好きなこの人は私をギュッと抱きしめてくれる。

やっと彼とひとつになれたーーー。

嬉しくて……幸せで……涙が出る。

頰をつたる涙を、玲人君が舌で舐めとった。

それから、また優しく愛されて……。

視界が霞んで、意識が遠のく。

「瑠璃」

愛おしげに彼が私を呼ぶ声がした。



次の日の朝目覚めると、彼に背後から抱き締められていた。

身体が気だるくて、起き上がらずにそのまま微睡む。

いつの間に眠ってしまったのだろう?

ついに彼と身体を重ねたかと思うと、嬉しくて顔がにやけそう。
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