婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
私の我が儘です。
本当にごめんなさい。
その後、ひとり秘書室に戻るが、入社前の研修も受けていなかった私は、みんなに迷惑をかけてばかりだった。
電話に出れば営業の電話を玲人君につないでしまい、簡単なデータ入力を頼まれれば前のデータを消去、来客にお茶を出せばこぼして粗相……と、他にもいろいろやらかしてしまった。
最初は『初めてだから気にしないで』と秘書のみんなに優しい言葉をかけられたが、そのうち失笑されるように……。
バタバタ仕事をしているうちにようやく定時がきて、小鳥遊さんに「お疲れ。今日はもう上がっていいよ」
と言われた時には身体はヘトヘト。
一日がこんなに長く感じたのは初めてだった。
でも、ここで帰るのははばかられる。
全部中途半端で何もやり遂げてはいない。
これでは、お嬢様が気まぐれに仕事して……とか思われそうだ。
本当にごめんなさい。
その後、ひとり秘書室に戻るが、入社前の研修も受けていなかった私は、みんなに迷惑をかけてばかりだった。
電話に出れば営業の電話を玲人君につないでしまい、簡単なデータ入力を頼まれれば前のデータを消去、来客にお茶を出せばこぼして粗相……と、他にもいろいろやらかしてしまった。
最初は『初めてだから気にしないで』と秘書のみんなに優しい言葉をかけられたが、そのうち失笑されるように……。
バタバタ仕事をしているうちにようやく定時がきて、小鳥遊さんに「お疲れ。今日はもう上がっていいよ」
と言われた時には身体はヘトヘト。
一日がこんなに長く感じたのは初めてだった。
でも、ここで帰るのははばかられる。
全部中途半端で何もやり遂げてはいない。
これでは、お嬢様が気まぐれに仕事して……とか思われそうだ。