婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
一声かけてコーヒーを置こうとするが、ソーサーを持つ手がブルブルと震える。
落ち着け!落ち着け!
そう自分に言い聞かせ、コーヒーをコトンとデスクに置いた。
来客よりも彼の方が何倍も緊張する。
「十点」
パソコン画面から顔を上げた玲人君がクールな顔でそう告げる。
「そんなんじゃ溢すよ。見てるこっちも冷や冷やする」
うっ、厳しい。
でも、十点ついたのは何でなんだろう?
そんなことを考えながらコーヒーを飲む彼をじっと見つめていたら、彼は私の欲しい答えを口にした。
「十点もついたのは、ミルクがふたつついてるから」
そう、玲人君はコーヒーはブラックではなく、ミルクをふたつ入れるのが好きなのだ。
でも、それは彼の好みを知ってただけだし、この点はおまけだな。
がっくりと肩を落として踵を返そうとする私の手を突然玲人君が掴んだ。
「手が赤く腫れてる」
落ち着け!落ち着け!
そう自分に言い聞かせ、コーヒーをコトンとデスクに置いた。
来客よりも彼の方が何倍も緊張する。
「十点」
パソコン画面から顔を上げた玲人君がクールな顔でそう告げる。
「そんなんじゃ溢すよ。見てるこっちも冷や冷やする」
うっ、厳しい。
でも、十点ついたのは何でなんだろう?
そんなことを考えながらコーヒーを飲む彼をじっと見つめていたら、彼は私の欲しい答えを口にした。
「十点もついたのは、ミルクがふたつついてるから」
そう、玲人君はコーヒーはブラックではなく、ミルクをふたつ入れるのが好きなのだ。
でも、それは彼の好みを知ってただけだし、この点はおまけだな。
がっくりと肩を落として踵を返そうとする私の手を突然玲人君が掴んだ。
「手が赤く腫れてる」