婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
「あんたわかってないなあ。天下の九条家を敵に回して無事に済むと思ってんの?九条の力を持ってすれば、何だって出来るんだよ」

「ま、待て。そんな法に触れること、出来るわけがない」

拓海さんは怯えながら言う。

そんな彼に玲人君は冷酷に言い放った。

「だったら、試してみようか?使い込んだ金は、身体で払えよ」

拓海さんの胸ぐらを掴んで玲人君が立ち上がらせる。

すると、拓海さんが突然玲人君に殴りかかった。

「誰がお前の言う通りにするか!」

「危ない!」

ハッとして私は叫んだが、玲人君は顔色も変えずに拓海さんの腕を捻り上げる。

「うっ、いてて!」

拓海さんは、痛みで顔を歪めた。

「無駄な足掻き」

玲人君は冷淡に言って拓海さんを小鳥遊さんに引き渡す。

「手はず通りに頼みます」

「了解!」
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