婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
☆
「ほら、召し上がれ」
昨日彼に抱きつぶされてすっかり機嫌を損ねている私に、玲人君はフレンチトーストを作って懐柔しようとする。
こんなもので誤魔化されませんよ。
ソファでクッションを抱き抱えながらぷうっとむくれる私だったが、フレンチトーストの甘い匂いにつられ、ついトレーに目を向けた。
そこにはフレンチトーストや紅茶以外にも小さな箱が乗っかっていて……。
「これ……?」
それは、真っ赤な宝石箱。
目を見張りながら、確認するように玲人君を見た。
今日は土曜で会社は休みだけど、私の誕生日じゃない。
「開けてみたら?」
玲人君は私を見て微笑む。
手を伸ばしてその赤い箱を手に取って、箱を開けた。
「ほら、召し上がれ」
昨日彼に抱きつぶされてすっかり機嫌を損ねている私に、玲人君はフレンチトーストを作って懐柔しようとする。
こんなもので誤魔化されませんよ。
ソファでクッションを抱き抱えながらぷうっとむくれる私だったが、フレンチトーストの甘い匂いにつられ、ついトレーに目を向けた。
そこにはフレンチトーストや紅茶以外にも小さな箱が乗っかっていて……。
「これ……?」
それは、真っ赤な宝石箱。
目を見張りながら、確認するように玲人君を見た。
今日は土曜で会社は休みだけど、私の誕生日じゃない。
「開けてみたら?」
玲人君は私を見て微笑む。
手を伸ばしてその赤い箱を手に取って、箱を開けた。