婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
で、見て満足すると決まって、私は『まるで宇宙みたいに綺麗』って言った記憶がある。

玲人君にしてみれば、私ってしつこくて変なガキだったに違いない。

「ごめんなさい。あの時は玲人君の迷惑も考えないで……」

平謝りすれば、「じゃあ、今はちゃんと考えてるんだ?」と意地悪く聞いてくる。

それは……玲人君の秘書になったことをやんわりと責めてるんだよね?

「迷惑かけないようにって思ってるんだけど……」

小さい声で言い訳すると、玲人君は私の目の前の皿に目を向けた。

そこにはまだパスタがいっぱい残ってて……。

「だったら、それ全部食べるんだね。食べなきゃ家に帰れないよ」

父よりも厳しい顔で言われ、素直に従う。

「はい」

彼がわざわざ食事に連れて来たのは、自分がお腹空いたからとかいうのもあるかもしれないが、私にちゃんと食べさせるためだ。
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