婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
どうしたものかと思案していたら、私の隣に座っている玲人君がギロッと彼の両親を睨みつけた。
「ふたりとも気が早すぎですよ。俺は結婚は社会人として一人前になってからと言ったはずですが」
彼の冷ややかな口調で、身体がビクッとなる。
ああ、玲人君怒ってるよ〜。
当然だよね。
大学を卒業したばかりで結婚なんか考えられないと思う。
しかも、相手がパッとしないこの私だもん。
私と結婚するのは、棺桶に足を突っ込むくらい嫌に違いない。
彼……九条玲人は、同い年の私の婚約者。
ホテル、不動産、交通事業等を国内外で展開している九条ホールディングスの御曹司。
百八十二センチの長駆に、艶のある漆黒の髪。
そして、人を惹きつけるその深緑の瞳。
イギリス人の祖母を持つせいか、目鼻立ちがはっきりとしたそのエキゾチックな顔立ちと優雅な所作はまるで異国の王子のよう。
「ふたりとも気が早すぎですよ。俺は結婚は社会人として一人前になってからと言ったはずですが」
彼の冷ややかな口調で、身体がビクッとなる。
ああ、玲人君怒ってるよ〜。
当然だよね。
大学を卒業したばかりで結婚なんか考えられないと思う。
しかも、相手がパッとしないこの私だもん。
私と結婚するのは、棺桶に足を突っ込むくらい嫌に違いない。
彼……九条玲人は、同い年の私の婚約者。
ホテル、不動産、交通事業等を国内外で展開している九条ホールディングスの御曹司。
百八十二センチの長駆に、艶のある漆黒の髪。
そして、人を惹きつけるその深緑の瞳。
イギリス人の祖母を持つせいか、目鼻立ちがはっきりとしたそのエキゾチックな顔立ちと優雅な所作はまるで異国の王子のよう。