婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
頭はパニック状態。

カーテンをサッと開けると、彼は振り返った。

「あっ、瑠璃の着替えとか前のクローゼットに入ってるから」

思い出したように言ってクローゼットを指差し、玲人君はスタスタと寝室を出て行く。

彼の姿が見えなくなると、私はガバッとベッドから起き上がり、辺りを見回した。

十二畳くらいの広い寝室。

窓は花柄のステンドグラスでとてもお洒落だ。

それに、キングサイズの大きなベッド。

ここでふたりで寝てたなんて……。

心臓がいまだかつてないくらいバクバクいっている。

胸に手をやるが、あることに気づいてハッとした。

うそ……⁉︎

ブラつけてない‼︎

そう言えば、下は……?

自分の肌の感触しかしないんですけど……。

サーッと血の気が引いていく。

まさか……⁉︎

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