婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
嫌な予感がして、布団をバサッと剥がせば、玲人君のらしき大きな黒いTシャツしか着ていなかった。

さらに驚いたことに……下の下着もつけていない⁉︎

う、う、う……嘘でしょう!

何で……こんな格好なの?

混乱する頭で必死に昨日の記憶を辿る。

玲人君に言われてお風呂入って……で、なんか彼に怒られたような……。

そして、今なぜか……ベッドの上。

自分でここまで移動した覚えはない。

このTシャツだって自分で着た記憶なんか全くないんですけど……。

ということは……。

玲人君が私にTシャツ着せて、ここまで運んだ?

「あー、ギャー‼︎」

布団を頭まで被り、奇声を上げる。

裸、玲人君に見られた〜!

や〜ん、もう死にた〜い!

「お嫁にいけない〜!」

あまりの羞恥にそう叫べば、バスルームに行っていたのか玲人君が戻ってきた。


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