女の賞味期限
店員さんは、DVDの事じゃないって言っていたんだし。

じゃあ、何の話なの?って思うけれど。


「小林さん、ちょっと裏に行きます。」

「おう。」

すると店員さんは、持っていたDVDを全てカウンターに置いたまま、カウンターの奥に消えた。

そこでまた私は、カウンターを目の前して、茫然とした。

私もそこへ行けって言うの?

だって、そこ。

明らかに、関係者以外立ち入り禁止だよね。

益々怪しくなってくる雰囲気。

嫌な汗まで出てきた。

もし、体じゃないとしたら、お金!

おばさんだったら、お金があると思って、口止め料として出せと言われるのか!?


立ち往生している私に、奥に消えた店員さんが、また戻ってくる。

「こっちです。」

私は、ゴクンと息を飲んだ。

なるように、なれだ。

私は店員さんの後を追いかけ、カウンターの奥に入った。

カウンターの奥には、店員さん達の私物が置いてあった。

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