女の賞味期限
「あっ!やっぱり匂いますか!ちょっ……ファブリーズとかないかな……」
棚を探して、消臭剤を探している姿は、なんだか可愛らしく見えた。
「いえ。大丈夫です。」
私は、掛けてもらった毛布を、胸まで掛けた。
その時フワッと、若い店員さんの、毛布についた匂いが香ってきた。
でもこの匂い、不思議と嫌じゃない。
うん。
ここは少しだけ、この店員さんに甘えさせて貰おう。
図々しいは、オバサンの特権だ。
「お言葉に甘えて、少しだけ休ませて貰いますね。」
振り返った店員さんは、「はい。」とだけ答えてくれた。
私が目を閉じると、店員さんは忍び足で部屋を出て行き、ドアを閉める時に、電気まで消して行った。
真っ暗の部屋の中。
他人の男性の部屋で、寝るなんて、思いもしなかった。
今日はいろんな事があったな。
朝から衝撃の事実を三条君から聞いて、夜にはこのレンタルショップでDVDをぶちまけて。
夜明けまで、あとちょっと。
棚を探して、消臭剤を探している姿は、なんだか可愛らしく見えた。
「いえ。大丈夫です。」
私は、掛けてもらった毛布を、胸まで掛けた。
その時フワッと、若い店員さんの、毛布についた匂いが香ってきた。
でもこの匂い、不思議と嫌じゃない。
うん。
ここは少しだけ、この店員さんに甘えさせて貰おう。
図々しいは、オバサンの特権だ。
「お言葉に甘えて、少しだけ休ませて貰いますね。」
振り返った店員さんは、「はい。」とだけ答えてくれた。
私が目を閉じると、店員さんは忍び足で部屋を出て行き、ドアを閉める時に、電気まで消して行った。
真っ暗の部屋の中。
他人の男性の部屋で、寝るなんて、思いもしなかった。
今日はいろんな事があったな。
朝から衝撃の事実を三条君から聞いて、夜にはこのレンタルショップでDVDをぶちまけて。
夜明けまで、あとちょっと。