女の賞味期限
「じゃあ、明日にしようか。」

「はい。」


本当は今日でもよかったんだけど。

なぜか、久々のデートの誘いに、せめてお化粧を施し、スカートを履いて行こうと言う気になってしまった。

我ながら、今更着飾るなんて、何だか恥ずかしい。

これだから、「今日はデートですか?」なんて、周りの女の子達にからかわれるのだけど。


次の日。

私は、いつか履こうと取っておいた、ベージュのスカートを履いた。

久々過ぎて、足がスース―する。

ゆっくり目に化粧台の前に座り、薄めに化粧を施した。

「これでいいかな。」

私は化粧直しのコンパクトをカバンに入れ、会社に向かった。


オフィスに入った時に、一発目に同僚の女の子に、見つかってしまった。

「あれー、柏崎さん。今日、なんだか綺麗。」

その子は、スカートを履きこなし、髪もフワフワスタイルのお嬢様タイプ。

男性社員受け、間違いなしの女子だ。



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